母の日に寄せて
2024年05月13日
何年か前
Jさち生の中2生が脳腫瘍で名大病院で手術を受けた.
しばらく経ってJさちにご両親と本人がきたのです。
『もう一度手術になるかもしれない!その前にさちこ先生に会わせたい
あと1ヶ月ぐらい生きれるかどうかを覚悟しています』とのお母様からの電話
その当時の一社校でお会いした。
細い身体でしかし精一杯の笑顔のSちゃんは
『さちこ先生!お願いがあるんです。
もうすぐ中間テストなので、宿題を出して欲しいです』
名大病院から直行のSさんの言葉は私の表情から宿題の量から自身の生命の迫り来る期日を探っているかのように感じた.
『いやあ!えらいねえ!
テスト勉強対策をしたいんだね。
よしっ!山ほどの勉強があるから、頑張り抜こうね,
もしわからないときは、名大病院の先生にたずねてねっ!
中間テストの次は、期末があるから、、、
よろしくねっ!」と
私の内面を読み取られないように、私もまた、満面の笑みで言葉を贈った。
あのクリームのテキストとワーク📗10冊を渡した。
『わあ!こんなにたくさんのテキスト!嬉しいです。』
よしよし、元気に生きながらえるぞ‼️
2ヶ月後に、電話が入った。
『さちこ先生!娘はあんなにたくさんのテキスト📗を頂き、嬉しそうでした.ありがとうございました。
天国に旅立ちました。
テキストと共に』
追記
いみじくも娘が難病を克服するときに必然的に身につけた心配事を包み隠して、相手に読み取られない術を、この場で発揮できた。
母親としての使命感をも学んだ。
些細な事に心をとらわれるのではなく
その場が笑顔になるように!を学んだのである。
Sちゃんのママもあの日からも元気に毎日をすごしています!とのSちゃんの思い出の展覧会の場で語ってくれた。
私たち母親は特に子ども達のことで一喜一憂する瞬間が度々あるけれども
ドンマイ!どんまい!
生きていれば、瞬間瞬間に良いことが起き
幸せな気分になれるものだなあ!と痛切する昨今である。
皆さあん!幸せな毎日を過ごしましょう!
些細な事で悩まないでね!
ドンマイ!ドンマイ!の精神を培いましょう!
愛する子どもたちは、私たち母親を立派に成長させてくれる存在なのです
母の日に寄せて
森幸子記