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ジェイサチ日記

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2023年05月31日
一陶淵明雑詩一
歳月 人を待たず
Time waits for no one.

一チャーリー・ブラウン
人生という本には、うしろのほうに答えが書いてあるわけじゃない
In the book of life, the answers are not in the back!

一ダイアナ妃一 見返りを求めずに誰にでも親切にすること。だってあなたにも同じことをしてくれる人がいるかもしれないんだから。
Carry out a random act of kindness, with no expectation of reward, safe in the knowledge that one day someone might do the same for you.

一松岡修造一
崖っぷちありがとう!最高だ!



(天声人語)エリック・カールさんを悼む

 『はらぺこあおむし』で知られる米国の絵本作家エリック・カールさんは、少年時代をナチス支配下のドイツで過ごした。ヒトラーや将軍たちに熱狂したのもつかの間、まちが空襲にさらされる。そんななかでも絵の授業だけは楽しみだった▼ある日先生の家で、こっそり複製絵画を見せてもらった。当時ドイツで退廃芸術の烙印(らくいん)を押されたピカソ、マチス、ブラックなどだ。「誰にも話してはいけない」と言われながら眺めた絵は、くらくらするほど衝撃的だったという▼カールさんの自伝を開くと、暗い時代でも点のような光が差し込んでいたのが分かる。疎開先で息子のように受け入れてくれた女性。ともに塹壕(ざんごう)を掘った敵国の捕虜は食べ物を分けてくれた。そんな光をつなぎあわせた先に、楽しい絵本の数々があるのだろう▼世界中で愛された作家が91歳で亡くなった。色を塗った薄い紙を切って貼り、愛らしい生き物たちを生み出した。「おなかがぺっこぺこ」のあおむしの物語は70以上の言語に翻訳された▼子どもに読み聞かせながら、こちらの心も洗われるような絵だった。お菓子などを食べ過ぎ、おなかがいたくて泣くあおむし。はっぱを食べて元気になるあおむし。本物の青虫も、やさしい目で見られるようになった気がする▼かつてカールさんが日本の子どもたちに発したメッセージがある。「忘れないでほしいのは、楽しむこと、遊ぶ時間をつくること、そして自分でいること!」。もちろん大人にも響く言葉だ。