※学年ガイダンス(新小1〜小6)3月3日(土)に講演された内容です。
小学校1年生と2年生のお子さんで、南山小受験編入をしますという方々は、次の日曜日、3月11日の朝9時半から南山小の準備委員会の方のお話があります。妹さんとか弟さんで、新年長児が南山小の試験、模擬テスト全国オープン統一模試というのが、この模試は、全国でやっているのが、この中部地区では今回私ども初めてです。いろんな塾さんでやっていますけれども、昨日ちょっとNHKテレビでやっていたみたいですが私たちがイメージするのは、南山小というのは多分、慶應幼稚舎、小学校中高を目指していくのだろうなというふうに思いまして、全国模試が必要だということで、東京・大阪でやっている全国統一模試を、ジェイサチを舞台に、これから年3回ぐらい行われます。それから、編入試験を希望する新小1、小2、この人たちも編入用に模擬テストを行いますので、これは塾生のみですが、ぜひ来てください。それが3月11日にあります。(すでに第1回は終了しております。ご了承ください。)
子供を育てていくときに、本当に大変なのですね。こないだ、ちょっと新聞を読んでいましたら、『14歳アイコ』という小説を書いた人いますね、高校のときに。この方が名古屋大学を出て今、母親になって、自分の子供を見たら言葉がなかった。世間とか、いろんなこと考えて、自分の夫にも言わなくて、そして本当にどうしようかしら、小学校へ入る前の検診でやっぱり病気ですね、自閉症ですと言われたときに、本当はもっと早く気付いてはいたのだけど、病院に行っていれば治っていたのに隠す自分がいて、母親って大変だなと、その記事を読んだときに私も思いました。本当に、世間とかいろんなことを考えると、恥ずかしい部分というのは隠したいというのが人間なのですが、トットとこの塾では言えますので、ぜひ一緒に考えてお子さんを育てていきたいと思います。
まさかということが子供たちにあります。例えば、漢字をなかなか読めない、なかなか覚えない、10回、20回書いただけで覚えられない、一生涯大人になって使うには、70回ぐらい書かないと覚えられないのだよ、でも70回ダーッと書くのは嫌でしょう。だから、今日習った字でお父さんやお母さんに手紙を書いてあげたり、おじいちゃん、おばあちゃんにメモしてあげたり、逆でもいいから、そういうふうにして使いこなしてください。先生たちにメモを渡してくれてもいいし。ぜひ1週間、1週間、1週間、1週間を大切にしていきたいと思います。
「大体できましたー」、これは落ちています。お医者さまで、「うん、大体治るかなー」なんて帰ってこないでしょう。必ず治すためにどうするか。大人になって大体なんていうのはないわけ。だから、お母さんも、「大体カレーライスできているかなー」と言わないでしょう。「カレーライスのつくり方分かっているけど、今日嫌で作らない」というとき、あるかもしれないけど、「はい、できたよ」とみんなの前へ出してくれるでしょう。問題もそうだよ。できたよというところまでやる。ペンだこが1つできると威張れる、2つできるとエヘン、5つできると中学受験も高校受験も、南山小の編入も、みんな受かってきちゃいます。
ちょっとだけ、A君の話をします。柏森の生徒です。先生は、この子のお話をして、この間先生方の研修のときに、おいおい泣きまして、涙が止まらなくなりました。というのは、受験というのは過酷だなということと、人を育てるというのは、本当にすごい仕事だなということで感動しての涙です。
90代のお医者さまが、この間言いました。命ってどこにあるのと小学生に聞きました。頭です。体の中です。胸です。ハートです。おなかです。そう言った子供たちにこう言いました。命というのは、時間の中にあるのだよ。時間を大切に使うのだよというお話が書いてありました。その事を踏まえた上で、少しA君のお話をします。
3歳からずっと白血病で、小学校5年生まで入退院、入院したり、退院したりして、この塾に4年生の初めに入ってきました。東海中学と滝中学を受けましたが、その前に熱が出てきました。これは、法定伝染病でした。うわっ、よく調べると人には移らないということで、これで3日間入院されました。試験の1週間前、また熱が出てきました。40度超えたから、うわっ。白血病で臓器移植を弟さんからして、血液型が2回変わった生徒さんです。それでも、今日やらなきゃいけないことは、3時に起きてやる。朝、6時からは、必ずみんながもらっている計算ドリル何級、何級は必ずやる。どんなことがあってもやるのです。
入試当日も熱がありました。とにかく病院から送り出されて東海中学で保健室受験です。そのときは、私たちに会うと緊張するからということで、私と森先生が歩いている横を、タクシーで車道という駅まで電車で行きましたが、体力がないということで、本当にちょっとの距離なのですが、タクシーに頼んで、タクシーに乗って東海まで行って、保健室で受験しました。受験した後、先生たちが、なぜ今日は保健室受験ですか、熱がありましてインフルエンザでした。
面接の際、あなたが将来、どんな人になりたいですか。職業ではないと言われたそうです。A君は、うそをつかない人間になりたいと言ったそうです。
お母さんが、あ、うそをついちゃいけないのだな、ごまかしちゃいけないのだな。今度、お母さんに6年生のとき、6日間お休みしていますけれども、この6日間は何でしたでしょうかと先生に聞かれました。お母さんは、息子がうそをつかないという人になりたいと言っているので、うそはいけないと思い、うちの息子は白血病で臓器移植をしまして、その検査のために6日間お休みをしました、だからこそ東海に進んで、医学部もしくは薬剤師にさせたいので、どうか入れてやってくださいとお母さんが熱弁をふるっていたとA君が横で言っていました。
次は、滝中学です。いろんな生徒を送って、元気付けて、私と森先生とか、いっぱいの先生たちと送り込んだのです。「全部、送り込みましたか?」。柏森校の先生が「いえ、A君がまだなのです」森先生と私が、まずお母さんを見つけて、お母さんと一緒に保健室に応援に行こうと思いました。お母さんは見つかりませんでした。森先生に話したら、森先生が、ずっと向こう、何メートルぐらいですかね、20メートル先ぐらいに、マスクをして、何かパジャマ姿みたいな子で、本当はパジャマじゃなかったけど、私はそう見えた。パジャマ姿で、マスクして、手振っている子がいるのです。「A君って、A君なの、本当にA君?」、あんまりにもすごいでしょう、これって。先生たちは、急いでA君に行って、保健室から出てきて探しに来たそうです。エネルギーもらって、「大丈夫だよ、A君、やるべきことは全部やってきたね、A君の悪いものは、さち子先生と森先生が持ち帰るから」と、「行ってらっしゃい」。そしたら、左足を引きずって保健室へ行ったので、「本当に体調が悪いのだな」、普通に歩けないのですね。「忘れよう」と思って念じていました。
A君が出てきたら、「お母さん、納得いく答えが、すべて書いてあります。受かると思います」。
結果 合格が東海、滝両方から来ました。
この子は、たまたま病気。みんなは健康でしょう。今日やることをやらないといけない。そういう子になってほしいのです。そして、お父さんやお母さんに「何で勉強するの」なんてことは1回も彼は言ってないよ。だって、命がどんなに大事か知っているもん。命というのは、時間の中にあります。だから、遊ぶ時間は遊べばいい。無駄にしちゃいけない時間は、無駄にしちゃいけないのです。
この春休みが終わった時点で、習慣付きましたという子を作っておきたい。今、それができなければ、あと駄目になります。子供たちは、とにかく厳しい中にいますけれども、世の中が便利になったからこそ、この厳しい時代をちゃんと打ち勝つ子じゃないと、大人になってやっていけないでしょう。だから、かわいそうだとか、これで大丈夫なのかしらと迷いは必要ありません。ぜひ、これは中学受験しませんから関係ないです、高校受験のときにピシッと、なおさらたくさんの量が出るわけですから、今の時点でやってもらいたいと思います。
