※新高校1年生〜新高校3年生、予備校生のご本人・保護者を対象に"学ぶためのヒント"というテーマで3月4日に講演した内容です。
今回、A君が藤田保健衛生医大の医学部に受かりました。彼は沖縄出身で、私立の東邦高校に3年間通って、その後ここにいらっしゃいました。お父様はお医者様を沖縄でなさっています。おばあちゃん、おばさんのうちに預けられて、ここに通ってきました。志望理由は藤田保健に入りたいということでした。
今、受かったから言えますが、彼は私どもの塾で2年間の浪人生活をしました。本当に見事に受かってくれてありがとうということですが、さて彼はどんな子だったのでしょうか。先生たちのリポートによると、まず字がクチャクチャ。数学なんかは解けない。字も読めない。言い訳ばかりするので、面談をしていると少々うんざりしてしまう。これはこうだ、今日はこの遊びがあってどうのこうのと、言い訳ばかり。
合格する直前、ある生徒が言ってきました。現役生で、その子も医学部を目指していますが、A先輩は今年受かると思いますと。みんなににこやかに接して、努力もしている。非常にいい雰囲気を醸し出していました。だから医学部に受かると思いますと、そう言ってきてくれたのです。そして実際に、彼は受かりました。
大学入試に打ち勝つとはどういうことかというと、基本です。やらなければいけない時期にやらなければいけないことをやる、これだけなのです。人間として当たり前なのですが、そこに弱い心が動いていくと遠ざかりたくなるのです。
昨日、柏森校で一番前に座った3人に、どこへ行きたいのかと聞きました。滝高校のB君は東大理Tと答え、その隣の子は岐阜大学の工学部と答え、一宮高校の女の子は名古屋大学の工学部と答えました。後ろのほうには岐阜高校の子がたくさんいましたが、みんなピシッと自分を持っているのです。幸いにもその子たちは、高校受験も私どもの塾で行いました。
B君に関しては、月1テストでも上位にパーンと来ますね。新高3生ですが、英検1級を持っています。滝の推薦2名の中に入った1人です。英検1級を持って滝高校を受験して、数学が大好きです。何で東大に行くかというと、ちょっとふざけているのですが、野球がやりたくて滝に行ったので、六大学でも野球をやりたいから東大に行くそうです。ほかの大学だともっとうまい人がいるから、東大ぐらいだったらいいかなということで、彼は東大に行って野球をやるために勉強しているという生徒なのです。それも1つの動機で、いいと思います。ぜひ自分の中で折り込んで、いろいろ考えてみてください。
私はこの年になっても、自分の母たちからも、早くしなさいとかこうしなさいとか言われるとムスッと来る人間なのです。でも森先生からは、こうしなさいなんて言われることはあり得ません。私がそう言われることが嫌いだということを知っているし、精いっぱい生きているからです。「こうしたらどう?」ということは受け入れますが、こうしなさいと言われることは、小さいときから絶対に嫌なのです。そういう生徒たちもたくさんいると思いますので、言われる前にやってみてください。
小学校6年生に、ちょっとやわらかなお話をしました。そうしたら、ある小6生が昨日の学年ガイダンスが終わった後で感想を書いてくれたのです。お父さんとお母さんはパリ大学を出て、その子を2年生のときにここへ連れてこられたというバックボーンがあります。感想のところには、炎の絵が描いてありました。
私は今日から生まれ変わります。頑張るので期待してください。
私は朝6時に起きて、計算ドリル、漢字ドリルをやっています。あと、気づいたのはお母さんが変わったということです。お母さん、お父さんと、二人三脚で南山女子に向かっていきます。応援してください。
これは、6年生の心からのメッセージなのです。お母さんが変わったことに気づいたと書いてありますが、実は6年生のお母さんたちと何回も何回も勉強会をして、子どもに怒鳴らないで、「何でこれができないの?」とは言わないでという話をしました。そして、齋藤孝さんの『実践母親塾』を読んでくださいと言いましたところ、この子の妹さんのほうは、遅ればせながら母は『実践母親塾』を読み始めましたという感想を書いてくれました。
小学校6年生になりたての子どもさんの素直な気持ちを紹介しましたが、ぜひ皆さんも小六のときの気持ちを思い出して、やるべきことをやってもらいたいと思います。今日はありがとうございました。
