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コラム

学ぶためのヒントA

※新高校1年生〜新高校3年生、予備校生のご本人・保護者を対象に"学ぶためのヒント"というテーマで3月4日に講演した内容です。

岐阜高校で推薦枠の20人

国語は、まず超基礎編を読みこなして、問題も解いて、先生たちでチェックテストをして、OKとなった子が初めて国語の授業に出ることができます。これなしでは次に進めません。国語も大量にやっていかなければいけないのですね。
今回、事例を1つお話しします。岐阜大学の医学部に岐阜高校の生徒は20名、学校推薦がもらえますというお話をしました。私は驚きました。南山女子の子どもたちも岐阜大学を受けていきますので、岐阜高校にまたがって入れておいたほうがよかったかしらと、卑しい気持ちが出ました。岐阜大学の医学部は100名ぐらいでしょうか、その20名の学校推薦の枠を岐阜高校から取るということなのです。滝は枠が1名です。それに3名、5名送り込んで、1名入るか入らないかということです。どこも1名しか持っていないのですが、岐阜高校は20名なのですね。
実際に受かってきた子に聞きました。彼は私たちの言うとおり、センターテストで90%弱を取りました。
岐阜高校で推薦枠の20人の中では、岐阜大学の医学部に何人受かったのですかと聞きました。そうしたらボーダーの、センターテスト85%以上の人しか推薦は受けられないということになり、それで12人が落ちました。つまり8人が残ったということです。
その後は、センターテストの持ち点と、あとは小論です。ここの先生がガンガンに小論をチェックしました。何も知らない人がチェックしても全然受からないということで、一社校の先生がチェックして、ザーッと書き直させました。そして、残った8名の中で3名が岐阜大学の医学部に入りました。
これをひもとくと、まずセンターで勝たなければいけないということがわかります。そして、学校推薦をもらったからといって受かってはいかないということです。それから、小論を書く力、面接のときに話す力、この表現力を持っていなければいけません。国語力なのですね。

平均点が50点満点の42点

実はうれしいニュースがありました。毎回リスニングの練習をしていますが、今回私どもの生徒たちの平均点が50点満点の42点となりました。かなりいいです。毎日毎日の練習が成果に出ているということです。

生涯年収は2億9,000万円

厳しい現実のお話がいろいろありましたが、逃げないでやっていきましょう。逃げることを覚えると一生逃げ続けますから、そういう人間にならないようにしてくださいね。
やがて皆さん方は高校を卒業して、大学に進学されるわけです。ある方は大学院に、さらに上の博士課程に行く人もおられるでしょうが、いずれ就職をしていかれます。この就職をしたときに、生涯年収がどれぐらいなのかということをちょっとお話ししましょう。
京都のある大学の掲示板に、こういうことが書いてあります。正社員をずっと続けた人が40年間勤務したとすると、生涯年収は2億9,000万円で、つまり平均年収は725万円となります。フリーターの人は生涯年収が8,200万円だそうです。すごい差ですね。40年で割ったら平均年収は205万円となり、これではちょっと家族を養えないですね。だから生涯独身でしょうか。

40歳までフリーター

ある方が、40歳までフリーターだった。お父さんもお母さんも、これ以上彼の面倒は見られない。保険料も彼が自分で払わなければいけない。就職しようと思って、いろいろ探したけれども、どこの会社も採用してくれない。これは当たり前です。40歳まで責任ある仕事を任せられていないから、とてもじゃないが普通の会社では採用できないということで、世の中は厳しいですよ。
びっくりしました。ある会社に新入社員として入り、3年以内に離職する人、その会社をやめる人の割合が今は35%だそうです。これはものすごく大きな数字だと思います。昔はたぶんこんなことはなかったでしょう。いろいろな人がいろいろなことでやめていると思いますが、理由の1つは職業観があまりしっかりなかったということです。この仕事をどうしてもやりたい、そのために大学を選んで、学部を選んで、そういった勉強をしてきたか、してこなかったか。これは、高校生である皆さんが今、しっかり考えておかなければいけないことです。

志望校をまだ決めていません

志望校をまだ決めていません、などというのはとんでもない話です。自分の人生でしょう。資産が10億円ありますという人なら、それはいいかもしれません。皆さん方は遺産ではなくて学力をしっかり引き継いでください。
職業観がないという人はやはり難しいです。どういう仕事をしたいのかということを、皆さんは今しっかり持っておかないとダメです。そうしないと、ああ、こんなはずじゃなかったということになるわけです。

偏差値エリートにはなってほしくない

ある方が別の塾から、うちで働きたいといって見えました。その方は明和高校卒、大阪大学卒という学歴で、就職はすぐに決まります。それぐらいの学歴があればまだいいかもしれませんが、学歴がなかった場合には非常に大変です。
皆さん方には偏差値エリートにはなってほしくないということは、たびたびお話ししています。お勉強もできるし、ほかのいろいろなこともできるように、この高校時代、そして大学時代にしっかり修行していってください。そうしないと将来望む仕事には就けないし、自分が望む幸せな生活も送っていけないと思います。
特に大学とか学部を選択する今の時期は一番大切です。ゆっくり過ごした人も、3カ月や半年ぐらいであればまだまだ取り戻せますが、これが1年、2年、3年と時間がたってくると、だんだん取り戻せなくなります。40歳、50歳になってくると、とてもじゃないけれども大きな差がついてきます。

今月は80万円もうかった

この前、中学時代の古い友人から電話がありました。彼は高校を中退して、職人さんの道を進んだわけです。その当時、お金をものすごく稼いでいました。大卒の初任給が10万円もなかったような時代に、今月は80万円もうかったというぐらいに稼げたので、みんなうらやましがっていました。しかし、彼には悪いところがあって、ちょっと真面目ではなかったのです。仕事に行かなければいけないときに、時々別の方向で遊んでいました。そうするとチームワークが取れないから、仕事がうまくやっていけません。今彼がどうなっているかというと、仕事がなかなか来ないという状態です。
彼は職人で、左官のいい技術を持っているわけですが、今はそういった仕事があまり必要とされていない時代です。うちの校舎のように、そういった技術を必要とするようなしっくいとか土の壁のある建物は、どんどん少なくなってきました。その間、自分でそういう時代を読んで、いろいろなことができるように自分を変えていかなければいけないのに、彼はそれを怠ってしまったのですね。この年になると勝ち組・負け組がはっきりしているが、僕は負け組だと、彼ははっきり言っていました。そういう人生を絶対に送らないようにしてください。

学ぶためのヒント

この春期講習を前に、皆さん方にはさらに、今やるべきことをしっかり見定めていただいて、ぜひ『学ぶためのヒント』を皆さん方の当面の座右の書にしてください。座というのは座席の座で、いつも自分が座っているところの右に置いておく本、つまり何かあったらいつもこれをひもといて、読んでもらうということです。
今日もいいお天気で、桜がこれから芽吹いてきますし、心が浮き浮きするときですが、やるべきことはしっかりやって、将来に向けて毎日の、日々のことをやり続けていただきたいと思います。
・・・>学ぶためのヒントBへ続く