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コラム

学ぶためのヒント@

※新高校1年生〜新高校3年生、予備校生のご本人・保護者を対象に"学ぶためのヒント"というテーマで3月4日に講演した内容です。

今を知るということ

皆さん、こんにちは。新聞に載っていた今年のセンターテストをインターネット等々から取って、それを受けておいてくださいと言いました。しかし、それをどうも実践していないなと感じます。まず行動に出てもらうことによって、次へ進めるのです。
そのときに、森先生が私どもの息子の話をしました。高校2年生から3年生になるときにセンターテストを受けたら、当時800点満点の200〜300点しか取れなかったので、これはまずいぞ、自分は何をやっていたのだろうというところで、1年間頑張れたのだというお話でした。今は医者として頑張っています。
現実には現状認識が足りなくて、行動に移せない生徒たちがたくさんいます。私どもは仕方なしに、これは本当に余分な仕事なのですが、やっておいてもらわないと春期の意味がなくなりますので、まず自分を知りなさいということで模試をします。センターレベルです。
センターテストの当日は、既に1部渡していますが、1ダース、2ダースの鉛筆を持って出てくるということを守ってください。そして時計も持ってきてください。
この点数を見て、今を知るということです。なぜ高校1年生も入っているかといいますと、中高一貫の生徒たちは高校1年生ですべての科目がほとんど終わっていて、高2はプラスアルファ、高3は大学入試の準備期間になっているからです。これをまず受けてもらいます。

とにかく早く勉強に入り込む

通常、いろいろな塾ですと、この春期講習というのは慣らし運転となります。しかし、考えていただくともう1年を切っていて、時間がないのです。私どもは30年間、慣らし運転というのはしていません。すぐに0学期で行くようにというところで、ほかの塾とは随分差が開いています。とにかく早く勉強に入り込むということです。

学ぶためのヒント

「入り込む」とはどういうことかというところで、今日は『学ぶためのヒント』という本を20冊ぐらい用意してあります。
読み出して、びっくりしました。高校生のために書かれた本ですが、私たちの言いたいことが本当に全部書いてあります。高校時代にはいろいろな生徒たちがいて、本当に一番の、一生涯の友達ができるのが高校生のときなのです。大学時代になると、それぞれがプロフェッショナルな仕事につくためにいろいろな学部、学科に進んでいくので、大学時代のお友達とはまた違う感じなのですね。
高校時代とはそういう時代なのです。そのときに何を考え、将来どんな仕事につき、どういうプロフェッショナルな道に進んでいくか。それを考えるのに、今(高校時代)が一番大事なときです。と同時に、勉強をやり尽くさなければダメなのです。
この本の著者、渡部昇一さんという方は、中国の問題やアメリカの問題、イラクの戦争など、政治的な問題にもピシッと言及し、今のゆとり教育の是非論についてもきちんと書かれていますが、この方のバックボーン、どういう生き様だったのかということは、私はこの本で知りました。
彼は上智大学に進みました。70何歳の方です。ちょっと語弊がありますが、60歳になる私たちの時代もしかり、この方の時代もしかりで、普通は私立大学に進むというのは非常にマイナーな考え方でありました。その時代背景ですよ。今は違います。私立大学というのは非常にマイナーで、やはり国公立しか眼中になかったということです。
70何歳の彼はそれよりももっと前なので、私立大学に進むというのはものすごくマイナーなことなのに、彼は上智大学に進みました。どんな思いがあったのかなと、私は読み進めていきました。
あれだけの強国のアメリカと戦争をして、負けるのがわかっているのに、なぜ日本は戦争をしたのだろう。そのために、アメリカ側の文献をたくさん読みたい。そのために、本当に丹念に英語文を読めるようにしたい。論文もしかり、読めるようにしたいということで、あえてマイナーな上智大学に進んだと。この時代に、彼はそういうふうに考えたのですね。英語の道に進みたいから上智大学へ、これは彼にとっての価値観です。今私たちが読んで、そうか、そのように考えて英語のほうに進まれる方もいたのだなと、非常に感銘を受けた本の一冊です。

大事なときに高校生活がある

もう一度言います。高校生活というのは、文系に進む人も理系に進む人も、国公立大学に行く人も就職する人も、いろいろな人がいてお友達になれるところです。大学というのは、何々科、何々学部ということで、この方も書いておられますが、仕事をするときの同僚みたいなもので、高校時代には味わえない、違った、異質のものです。その大学をクリアして、プロフェッショナルな仕事に行くのです。我々はさらにプロフェッショナルな仕事につく人のために、このジェイ・アンド・サチ塾をつくっていますので、ぜひこの0学期からしゃにむに勉強してください。

数学も言語、英語も言語だ

彼も書いています。私たちもよく言います。数学も言語、英語も言語だと。そうであるならば、大量にやらなければいけません。昨日のミーティングで、リーダーの先生方にお願いしています。学力不足の生徒が1コマ英語を取り、次に国語を取り、次に数学を取り、次に理科を取るというふうに欲張ってきたら、ノーと言ってくださいと。全コマ数学のみ、全コマ英語のみ、全コマ国語のみというふうにしてください。そうすると大きな壁がグッと抜けたように、勉強とはこういうものかということがわかってもらえると思います。
私たちが面談をしていますと、数学の勉強の仕方がわかりませんとか、英語の勉強の仕方を教えてくださいとか、そういうことを言われます。勉強の仕方というのは、基本はありますが、あとは自分に合ったもので、自分でつかむものなのですね。そうでなければ、大学入試では落ちてきてしまいます。だから大量にやるべきなのです。
彼もこのように書いています。英語が不得意な子は、まず声を出して英語を読む。次に日本語に訳す。次に声を出して読む。日本語に訳す。声を出して読む。その後で書く。このようにして1日12時間以上やれば、それを1週間、10日と続ければ、ポーンと抜けるものだと。これだけ大量に、皆さんはやっていらっしゃらないのですね。先にハウツーで、やり方を教えてください、やり方を教えてくださいと言ってきますが、それでは社会人になってから役に立ちません。
今からは変えられないのです。その鍛錬は高校、大学でやっておかなければいけないのです。3年以内にすぐやめる社員が何百名もいるなと思いながら、入社式の写真を見ていましたが、まさにそういう人たちがたくさん採用されていました。うちではそういう人は採用しません。
今、皆さんは新高1、高2、高3というそれぞれの立場で、あと1年しかないと思わないでください。3年もあると思わないでください。大学入試は1,000日間を要します。
・・・>学ぶためのヒントAへ続く