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コラム

勝って驕らず、負けて挫けずB

※幼児〜高校2年生の保護者を対象に"勝って驕らず、負けて挫けず"というテーマで1月14日に講演した内容です。

人間は平等だ

私ども29年目になりますけれども、ちょうど私が30歳のときに、この塾は立ち上げまして、アメリカのほうからこちら日本を見たら、いろいろ分かることがいっぱいあります。私どものスタッフも必ずアメリカに出かけさせて、研修をしています、当時も、ある先生が研修対象になったのです。治安の面でシアトルが1番いいだろうということで、アメリカのポートランドを経由して、そこからシアトルに飛ぶのです。私どもトップは名古屋から行く、彼は東京から行くって事になっていました。エアラインが違うのです、韓国人でした。ずっと日本で暮らしていたのですが、韓国人でパスポートの色が違うだけなのです。本当に日本で一生懸命やってくれている。だけどパスポートは韓国人。韓国籍です。ビザが無いとアメリカに出国できないのです。韓国から行くわけではない、日本から出るので。旅行代理店の方が間違えまして、普通のチケットを持ってビザ無しで渡航しようと思い、当日駄目だっていう事が分かりまして、大騒ぎになしました。その時に私たちトップがどうしたかといいますと、もう命がけです、この子をアメリカに連れて行かないといけないということで旅行代理店をしかり、そして外務省の大阪の方もお休みのところ開けさせてもらいました。
あれをどなたかが見ていたら気が狂った2人かと思ったと思います。「もっと何とかして下さい」ということで怒っていました。「申し訳ありませんでは済む問題ではありません。」そしたら名古屋空港側は何と言ったかといいますと、「これ以上添乗を遅らせたらあなた達は一生ここからは出られないですよ」と、私たちにこう言ってくるのです、飛行機がもう出そうですので、ギリギリまで抗議しました。そして、彼はポートランド経由で後の便で次の日に発つわけですが、これも奇跡でしたが発ちました。そして、その時に私は、もしこれが私だったらどんなに失望するだろう、韓国人が故にポートランドでは捕まるのです。うちのスタッフです。だけども日本から出てきてアメリカに行ったら何か持っているだろうって2人に抱えられていきました(お尻の穴も検査されたと思います)。そしてアメリカに到着しました。帰りは私たちが守ってやらなきゃということで、森先生と私たちとの同じ便で帰ってきました。人間っていうのは平等だって世界では叫ばれているけれども、本当に違うのですね。

勝ってこい、負けるな。

この事を子供たちに話しました。どのくらい人を守っていくときに気合いが必要か。それ以上の気合いが試験では必要なのだ、ということを言いました。高校3年生は、「先生たちの出来事を言ってくれてありがとう。」って「気合いが無い僕たち、気合いを持ちます。」っていうふうに感想を書いてくれました。
こういうふうに気合いを入れています。 小6生にも気合いをこれからどんどんどんどん恐れることなく入れていきます。高3生にはこうも言いました。戦争だと思えと。勝ってこい、負けるな。

弾に当たるわけじゃない

こういうことがありました。当時高校3年生の生徒が、「もう明日センターテスト行くのは嫌だ。」と泣きました。ご飯も食べられません。お母さんから一言、「さち子先生、助けてやって下さい。」1階のほうに行きましたら青い顔をしてパンも飲み込めないのですね。説きました。「あなたは日本人ね。弾に当たるわけじゃないよ。お隣の子は台湾人。」ここに生徒がいました。「台湾の子はなぜ、日本の大学を受けるかというと徴兵制度を避けるため、弾を避けるためなのだよ。あなたは、弾は当たらない。だから、その気持ちを持って行きなさい。怖いものはなんにもない。それが試験だから」。
試験に行きました、名市大(医)の現役合格2人のうちの1人で合格しました。彼は、高1でドベ、高3のとき11番で卒業して現役合格したのです。その方は当塾で先生をして頂いています。気合いなのですね、だからそのときに子供たちが気合いで帰ってきたなあっていうときに、どうぞ潰さないでください。それから、どの学年もそうです、私たちは自信を持たせて帰らせます。

とにかく合格させようと頑張っています

人間としての信頼関係が出来ていないと、こういうことがあるのだというのを思いました。
6年生の子、この子の課題はですね、南山女子に入れるにはもう少しスピードアップしなければいけない、っていうのが先生たちは言っていました。
「名前もう少し早く書いたらいいね」と言ったことが、この相手には逆に伝わりまして、そんなことやっていたら南山女子落ちるよ、と言われた、というクレームなのです。どうぞね、お父様お母様たちは心配があると思いますが、泰然と構えていただいて、先生はいい意味で言ってくれたのだという風に言ってください。とにかく合格させようとがんばっています。

合格確実というほどあてにならないものはない

藤原正彦教授のお話を最後にしたいと思います。
人間には絶対に教育が必要。食べることが無くても生きていける、しかし、教養がなければ駄目だ、というのが大前提で彼は東京大学に行き、今、お茶の水大学の数学教授をなさっています。彼のお家の子育てはどうだったのかな、非常に私は興味を持ちました。奥様は田丸ケンジ(謙二)さんっていう東大の教授の娘様です。その2人の1番上の子、2番目の子、この2人はですね、とにかくどこも合格確実と言われたのが落ちてきた。藤原先生は何て言うかと思ったら、「合格確実というほどあてにならないものはない。」っていう持論があります。どうぞ油断なく。ただこの奥さんは、ご長男が落ちてきたとき、「自分が育ってきた環境で落ちるということには免疫が出来ておりませんでした。」と書いてあります。「非常に参りました。2番目になると免疫が出来てきましたので落ちることは平気になりました。3番目は落ちると思っていたら受かりました。ありがとうございます。」ということなのです。人間っていうのは訓練されますね。うちの息子は、私立中学受験はどう言っているかと、「1勝2敗」と言ってきています。次大学入試。「1勝1敗」そして国家試験、これは「オッケー、1戦全勝」ずっと「世の中ってそんなものだ」っていうふうに達観しています。

先生よかった

合格したときにお父様、お母様たちの本当に表情が豊かになられて、「先生よかったです」と言う、その笑顔で私たちずっと30年やってきました。皆さんの笑顔を見たいと思って、先生方と頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。