※高3・予備校生を対象に"合格"というテーマで12月3日に講演した内容です。
去年みなさんがどんなふうに合格していったかな、と今思い浮かべていました。一人は予備校生ですが、現役のときに早稲田大学に受かったけれど、やっぱり一橋大学に行きたいといって浪人した子でした。当時模擬テストができていなかった。でもいつも、「だけどがんばります」って言います。その言葉で、気持ちがパッと晴れるのですね。それで一橋大学を合格しました。他のある生徒さんは、大成高校のお嬢さんで医学部に行きたいけれども高校のカリキュラムというのが医学部を目指していくには難しい。現役のときは奈良女子大の理学部に入りました。私は、彼女にしては奈良女子大の理というのは最高のところだろうと思って送り出そうとしたのですが、ノーと言いました。そして気持ちが弱いからということで京都の予備校で寮生活に入りました。その後5月にそのお嬢さんとお母さんから私にお電話があり、もうその予備校は辞めたいと言いました。どうしてって聞いたら、医学部に向けて難しい問題ばかりをやっている。そのために予習、復習で朝、5時前に起きて、予備校の授業を聞いてもわからなくてもうボロボロですということでした。問題というのは無理やりに難しいところをやってはいけないのです。だから皆さんが迷ったときは基のところ。教科書に戻って、できる問題からもう一度階段を上がってこないといけないのです。奈良女子大の理学部に受かっていても、医学部の予想問題にはとてもついていけない。ボロボロになって戻ってきまして、翌日からこの塾に来ました。そして医学部に入っていきました。
A判定は100%受かるという保証ではないのです。ここからが勝負です。だから今、E判定でもバタバタしない。とにかくできない問題をひとつずつできる方の箱に入れる。自分に正直に、できた振りをしない。センターテストを受けていく4択のABCDを選ぶときに、答えがあっていたっていうと次にいってしまう。これは勉強ではありません。じゃあ、自分の中でこれはなぜ違うのかを理解してからOK。これもどうして違ったのかを考える。そして最後の1つもどうして違うかと自分の中で証明してみせて、だからこれが答え、よしこれで合っていましたと解答を見てやっていかないといけません。答えが合っていたからまた次にいく、これは勉強ではないのです。このことを何回もみなさんに言っているのにできていない。なぜ違ったかということが大事なのです。ここのところをはっきりしないとトップ校は受かりません。そしてわからないときは、「ここを迷っていて自分ではっきりしないのですが、どうしてですか」、これが質問です。わからないから答えはどれですか、では勉強ではないのです。センターはなぜ違っているかというのをしっかり入れないと、応用力がつきません。だから早く過去問をやり、そしてなぜ違っているのかというのを、先生たちに仰いでください。
先生方は大学入試に成功しています。医学部を合格している人たちが、普通の高校の先生や予備校の先生にいますか。総合力でしか医学部は受かりません。その総合力の長けた人、きっちり教える人たちがここに入るのです。その成功体験をした人たちに、なぜこれは違うのですか、と仰ぐのです。そうすると彼らは明確に答えてくれます。それが質問です。社会人になっても、こういうことができないと働いていけません。私は社会人になって、大学入試というのがそういう役割を果たしていたのだなというのがわかりました。こういうことがわからないと、これが合っている、じゃあそこはどうしていけないのだっていう質問に答えられなかったら、うちの社員でもやっていけません。なぜ違っているのかを見て、そして周りに成功体験者を置く。この塾には置いてあります。物理が専門といっても物理だけできても受かりません。全部の総合点が大学入試には必要です
ある人が藤原正彦さんに質問をしました。日本社会はなんで学歴を書かなきゃいけないのですか。私は東大に行った人だって変な人間はいっぱいいるから、学歴なんかと思う。だから大学に行かない。それに対して藤原正彦さんも書きました。私も同じ意見です。でも学歴を聞くと、その子のお家にゆとりがあるのか、お勉強に対してどういう考え方を持っていたのか、お父さまやお母さまたちがどういうご協力をいただいたのか、その学歴だけでも情報がたくさん入るのです。就職するときに、やはりその情報を聞き出そうと思ったら1時間、2時間では無理で、何ヶ月も何年も付き合ってみないとわからない。そんな手間隙はできないから、やはり学歴は書く必要がある。皆さんは今、その学歴を取ろうとしているところにいるのです。だから、ちょっとでも批判はやめて、とにかく全うしてほしいと思います。
まさか今日、時計を忘れて、携帯で時間を見てないですよね。当日はだめですよ。腕時計ですよ。腕時計1つじゃなくて2つ持って来ないといけないのですよ。シャープペンじゃなくて鉛筆です。1ダースか2ダースは今、持っていなきゃいけない。そして消しゴムは3日間ぐらい使った消しゴムでやらなきゃいけない。そういうことから受験です。それから暑い、寒いもよくない。自分で脱いだり着たり、調節してください。E判定が不合格ではありません。A判定が合格ではない。ぜひ、今年の春がんばった子たち。それからもう既に卒業していった子たちがエールを送ってくれています。お父さんやお母さんたちも物を言いませんけれども、本当に温かく皆さんを応援してくれています。悩みについてはお話を聞きますが、今は、もう悩みについてお話をしている場合ではありません。悩みを言ってきたら、「雑念を払いのけろ」、この一言です。
今日は本当に一生懸命聞いていただいて、ありがとうございました。